Japanese Dining
空間デザインのコンセプトは日本の伝統建築の再生デザインであり、古き京町屋をイメージさせている。
瓦葺きの屋根と千本格子の外壁、アンティックに創った行灯が老舗の佇まいを醸し出している。
ダイナミックな古材の木組みが時代を経過した塊の迫力を持ち、壁には壁築造の伝統技法である土を叩いて積み上げた版築や手漉き和紙がライトアップされ、三和土の床は和みの設えになっている。
長い時代を越えてきた素材と伝統技法のそれぞれが和モダンな趣と老舗感が程よくバランスが取れている。
空間デザインをするのに最も考察するところは光の表現方法で、その強弱、明暗に拘っている。光によって店の雰囲気は決まってしまう。
和紙を通した柔らかい光や、凸凹のある素材の魅力を上手く引き出す光など、空間のイメージを決める貢献度が高い。それらの要素の調和で全体のバランスが取れているように感じられる。
BANYA Nishi-Shinjyuku,Tokyo November 2012 360㎡
BANYA Kanda,Tokyo March 2012 264㎡ 2012年 日本空間デザイン賞
Nihon-Ryori BANYA Shinbashi,Tokyo April 2010 479㎡ 2011年 日本ディスプレイデザイン賞
BANYA Shinjyuku,Tokyo October 2009 323㎡
BANYA Akasaka,Tokyo October 2008 607㎡ 2009年 日本ディスプレイデザイン賞 ディスプレイ産業奨励賞
Photo:Shin Photo Work