Japanese Dining
和のイメージを基本として、モダンテイストを融合させた空間デザインを構築していった。和のモチーフが光の演出で「伝統」と「革新」によって共鳴して新しい世界観が広がって行った。
空間デザインをするのに最も考察するところは光の表現方法で、その強弱、明暗に拘っている。光によって店の雰囲気は決まってしまう。壁面に手漉き和紙を透かした光で柔らかい空間を作ったり、櫛で引いた土壁にシャープな光を当てる。床下から瓦を小端立てした坪庭が浮き出して見えるように光を当てる。床材は松材の洗い出しに、煤矢竹を挟み込み、水平な光を当てて陰影を出したりと、様々な手法を使って、光の演出効果の思考を重ねている。
和の伝統的なスタイル、素材や伝統技法などをモチーフにして表現方法として活用した。庭師により石積みされた坪庭からは水流が湧き上がり、格天井には雲龍の墨絵が描かれている。滝から流れ落ちる澄んだ水の音、水中照明で照らし出される水面のきらめき。壁に浮き上がる日本の伝統紋様、金箔の墨流しなど、数々の表現にチャレンジしている。
TSUKINOSHIZUKU Kamata,Tokyo May 2003 611㎡
TSUKINOSHIZUKU Shinjyuku,Tokyo May 2003 508㎡ 2004年 日本サインデザイン賞
TSUKINOSHIZUKU Shibuya,Tokyo June 2002 686㎡
TOUHOUKENBUNROKU Shinjyuku,Tokyo April 2002 300㎡ 2002年 JCDデザイン賞 奨励賞
TSUKINOSHIZUKU Ueno,Tokyo March 2002 287㎡
TSUKINOSHIZUKU Kinshicho,Tokyo November 2001 647㎡
TSUKINOSHIZUKU Ginza,Tokyo May 2001 554㎡
Photo:Shin Photo Work